フェルナンデススキンクの基本情報と観察ポイント

フェルナンデススキンクの寿命はどれくらい?
フェルナンデススキンクの寿命は、約10〜15年といわれています。可愛らしい顔立ちとかっこいい外観であるため長生きしてくれると良いパートナーとなりそうなところが魅力です。
飼育する上で、特に大切なのが温度と湿度の管理です。温度は、日中は25〜30度を維持し、夜間はやや低めに調整。湿度は常に70%前後を保つとフェルナンデススキンクにとって快適な環境になっています。
主食となるのは昆虫で、コオロギやミルワームなどを中心に与えます。カルシウムやビタミンの補助も忘れずに行いましょう。我が家では他の子たちと同様にヨーロッパイエコオロギを週に2回ほど与えています。ピンセットからも食べてくれますが、コオロギを追いかけ回しながら謎のダンスをする姿は見ていて飽きません。
我が家のフェルナンデススキンク(いくら、しゃけ)は2匹を同じケージに入れて飼育しています。1年ぐらい飼育していますが、温度、湿度が上記のように一定であれば比較的元気で特に大きな病気にもかからず元気に毎日顔を出してくれています。
フェルナンデススキンクの大きさと特長について

フェルナンデススキンクの平均的な全長は約40cm。比較的大型のスキンクで、ツヤのある鱗と赤色の鮮やかな体色が特長です。
模様は個体差があり、黒や茶色、金色のようなラインが入ることも。見た目のインパクトが強いため長く観賞しているだけでも惚れ惚れしています。
フェルナンデススキンクの学名や別名
フェルナンデススキンクの学名は“Mochlus fernandi”または旧名「Lepidothyris fernandi」「Riopa fernandi」などとされます 。
英語では「true fire skink(トゥルー・ファイアスキンク)」「Fernand’s skink」「Togo fire skink」とも呼ばれ、日本では顔や体側が紅色に染まることから、「ファイアスキンク」や「ベニトカゲ」という和名で呼ばれています。
和名や英名は複数あり、店頭や情報サイトによっては呼び名がバラつくことがありますが、どれも同一種を指しています。
赤みを帯びる体色が強い個体も多く、見た目が非常に美しいため、「ファイアスキンク」「ベニトカゲ」という呼び名ではその魅力を端的に表現しており、飼育者やイベント出店者にも人気です。
飼育に最適な環境と紫外線の必要性
飼育に必要な環境づくりの中でも、温度・湿度・紫外線の3点は非常に重要です。
紫外線(UVB)は、カルシウム吸収やビタミンD3の生成に欠かせません。紫外線ライトは日中に設置し、夜間は消灯するようにしましょう。
また、ケージ内は保温球やヒーターで25〜30度前後に保ち、夜間は少し温度を下げて自然なリズムを作るのが理想です。
我が家では紫外線ライト、保温球に加えて湿度を維持するために、毎朝ケージ内に霧吹きをしています。
紫外線ライトは以下の30〜40Wのものがおすすめです。フェルナンデススキンクは薄明薄暮性で(明け方・夕方に最も活動が活発になる)あるため、紫外線ライトの強さが強すぎるものは避けた方が良いです。
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餌とケージの床材についての選び方

フェルナンデススキンクの主食は昆虫類で、コオロギやミルワームがよく利用されます。栄養バランスを考慮し、カルシウムパウダーをふりかけてあげるようにしましょう。
床材に関しては、湿度維持と掃除のしやすさを両立できるものを選ぶのがポイント。我が家では管理のしやすさ、入手のしやすさから以下のデザートソイルを使用しています。
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フェルナンデススキンクの飼育方法と注意点
フェルナンデススキンクは美しい見た目と穏やかな性格から人気の高い爬虫類ですが、飼育するにはいくつかのポイントを押さえておく必要があります。特に温度・湿度・照明の管理は、健康維持の基本となるため重要です。
また、フェルナンデススキンクは主に昆虫食で、コオロギやミルワーム、冷凍の餌などが使われます。栄養バランスを整えるために、カルシウムは必須です。
飼育に不安がある方は、ショップやSNSなどで他の飼い主の体験談を参考にしながら、自分なりの飼育スタイルを見つけていくと良いでしょう。
フェルナンデススキンクの飼育環境に求める温度設定
フェルナンデススキンクは適切な温度管理によって元気に過ごすことができます。飼育環境では、バスキングスポット(暖かい場所)を約30〜35℃、クールスポット(涼しい場所)を23〜27℃に保つのが理想です。これにより、自分で温度を選んで移動できるようになり、ストレスの軽減につながります。
夜間には25℃前後まで下がる程度に調整しましょう。加えて湿度は60〜70%程度に保つのが望ましいです。
前述しましたが、我が家では20W程度のバスキングライト、床材にデザートソイル、朝の霧吹きを行うことで適切な環境を維持できています。
繁殖における雌雄判別のポイント

繁殖を目指す場合、フェルナンデススキンクの雌雄判別は非常に重要です。とはいえ、見た目だけで判別するのはやや難しく、ある程度の経験や観察が必要となります。(私はできませんでした・・・)
一般的にオスは体色が鮮やかで、尾の付け根がやや太くなる傾向があります。一方メスは体型がふっくらしており、卵を持つ時期には腹部の膨らみが目立つこともあります。ただし個体差があるため、複数の要素を見て判断することが大切です。
我が家では2匹(いくら、しゃけ)を飼育していますがどうやらオスメスだったようで卵も2回産んでくれています。
また、珍しく交尾をしている姿を見たこともあります。案の定その数週間後には5個の卵を産んでくれていました。
多頭飼育の際の注意点
フェルナンデススキンクは基本的には単独飼育が推奨されます。多頭飼育をする場合には、十分な広さを確保し、個体同士の相性を見極めることが重要です。
同居によりストレスやケンカが起きやすく、特にオス同士では攻撃性が高まる傾向があります。また、食事時の競争が激しくなるため、個別に給餌する工夫も必要です。
我が家では、ショップで購入する時にすでに多頭飼育であったこと、広めのケージを用意したことでうまくいっているかと思っています。推奨としては単独飼育ですが、やはり多頭飼育で重なり合っていたり、仲良くしているところをみるとすごく癒されます。皆さんも余裕があれば試してみて下さい。
私が多頭飼育で使っているケージはグラステラリウム(通称:グラテラ)の3045を使っています。
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フェルナンデススキンクの販売状況と値段
フェルナンデススキンクは、その鮮やかな体色とおだやかな性格から、近年ペットとしての人気が急上昇しています。流通量も安定しつつあり、爬虫類専門店やイベントなど、入手手段の選択肢も増えてきました。
購入価格は個体のサイズや健康状態、模様の美しさなどによって差がありますが、比較的入手しやすくなってきた点も魅力です。
フェルナンデススキンクの値段と販売場所の選択肢
フェルナンデススキンクの販売価格は、おおよそ3,000円〜15,000円前後が目安です。特に色彩の良い個体や、状態の良いものは1万円を超えるケースもあります。
購入できる場所は、以下のような選択肢があります:
・爬虫類・エキゾチックアニマル専門のペットショップ
・爬虫類即売イベント(例:ぶりくら、九レプなど)
購入前に在庫や生体の状態を問い合わせるのが安心です。特に人気の個体はすぐに売れてしまうため、気になるショップはSNSやメルマガ登録で情報を追っておくのもおすすめです。
我が家のいくら、しゃけは福岡にある爬虫類専門店で購入いたしました。値段はどちらも10,000円前後でした。
当時はお店に5匹のフェルナンデススキンクがおりましたが、赤色の鮮やかさ、クリッとした目つきが可愛くてペアでありますように(雌雄判別ができなかったため。店員さんも確実とはいえなかったため)と祈りながら購入しました。
購入時に気を付けるべきポイント
フェルナンデススキンクを購入する際には、以下のポイントをチェックしましょう:
・目がクリアで皮膚が荒れていないか
・痩せすぎておらず、腹部に張りがあるか
・ショップでの飼育環境(湿度・温度・床材など)が適切か
また、購入後すぐに必要な器具(ヒーター、UVライト、床材、霧吹きなど)を準備できるよう、事前にリストアップしておきましょう。
必要な器具はそれほど多くなく
・ヒーター
・UVライト
・床材
・ケージ
・シェルター
です。あとは体が入るぐらいの水入れがあると良いですが、こちらは100円均一のタッパとかでも可能です。多頭飼育の場合はシェルターは個体の数だけ準備してあげるのが良いです。シェルターのおすすめはこちらが湿度も保てるので良いです。難点としては、我が家の子達はこもりっきりになります。(笑)
![]() | 価格:850円 |

市場での需要と供給の状況
近年の爬虫類ブームにより、フェルナンデススキンクの需要は確実に増しています。見た目の美しさと比較的おとなしい性格から、初めてのスキンクとして選ばれるケースが増加しています。
ただし、人気がある一方で、輸入状況やブリードの進み具合によってはタイミングによって在庫が少ないことも。そのため、入荷情報をSNSやショップのブログで常にチェックしておくとよいでしょう。
最後に・・・

フェルナンデススキンクは、その美しさと飼育のしやすさから、多くの人を惹きつける魅力的な存在です。情報をしっかり集めて、自分に合った個体と出会えたときの喜びは格別。ぜひ、じっくりと準備をして、あなたにとって最高の一匹と素敵な爬虫類ライフをスタートさせてみてください。